暑さ寒さも彼岸まで。
とはよく言ったもので、最近はだいぶ過ごしやすい季節になってきました。
お彼岸といえばタイトルにもある通り「お墓参り」ですよね。
ご先祖さまに感謝する大切な日だと捉えている方も多いことでしょう。
今回は、お墓参りのマナーのひとつである「墓石への水かけ」についての
豆知識を書きたいと思います。
もくじ
そもそも墓石の水かけは宗派、地域などにより諸説ありますが…
皆さんのお家では墓石に水をかけますか?
色々な説がありますが、本当のところはどうなんでしょう。
水をかける派
・お墓を清めるため
・ご先祖様の、のどの渇きを癒すため
*仏壇にもお水を供えますよね。それと同じ考え方です。
・ご先祖様を呼ぶ合図として
*はっきりとは分かりませんが、水場に霊魂が集まるとされていることと、つながりがあるのかも知れませんね。
なお、水のかけ方については、お墓の頭or側面で意見が分かれます。
お墓を自分に置き換えてみると、確かに頭から水をかけられることに少し抵抗を感じます(苦笑)。
ちなみに我が家は、お墓の側面からチョロチョロとかける程度です。
水をかけない派
・お墓は故人そのものである。水をかける行為が故人に対して失礼であるとする考え
・お墓を傷めてしまうため
*線香を焚いた香炉は、熱せられており、そこに水をかけると、温度差から割れてしまう危険性があります。
★これは暑い日にも共通して言えることで、熱くなった墓石に水をかけると、急な温度変化が起こり墓石にストレスを与えてしまいます。
また、故人の嗜好品であるお酒やジュースやビールをお墓にかけることがあると思います。
これ自体は故人を偲ぶ行為であり、供養になりますので問題ありません。
この場合、問題になるのはお墓にかけたお酒等をそのままにして帰ってしまうことです。
お酒やジュースやビール等には、糖質が含まれています。
それが酸化してしまうと、変色や割れの原因になるので、そのままにせず水で洗い流しましょう。
墓石のひび割れ防止には◯◯を使って丁寧に扱う
先ほど、酷暑下で急にお墓に水をかけたり、酒等の飲料品をかけたまま放置しておくと「割れ」につながるとお話しましたが、
これらを解消する方法があります。
それは、◯◯を使って墓石のクリーニングをすることです。
見出しの◯◯とは・・・
・・・
・・・
・・・
「スポンジ」のことです。
スポンジに軽く水を含ませて、丁寧に優しく水洗いましょう。
そうすれば、酷暑でも墓石の温度を急激に下げることなく、きれいにすることができます。
そのとき、決して急激に水をかけることはしないでくださいね。
スポンジはどんな種類でも構いませんが、
お墓を傷つけないように、出来れば柔らかい素材の物を用意してください。
どうしても汚れが落ちにくい箇所はたわしを使っても良いですが、
墓石を傷をつけてしまう可能性があるので、スポンジでキレイにするのが基本です。
スポンジで洗った後は、乾いた布で優しく拭きましょう。
洗った後の水分が残ったままですと、
カビの繁殖の原因にもなりますし、
また寒い季節には墓石の凍結により「痛み」や「割れ」に繋がる可能性もあります。
お墓を洗うことによって、自らの身も清められるような気がしますよね?
次のお墓参りの際は、是非スポンジを持参してみてくださいね。
まとめ
墓石の水かけについての豆知識を書いてきましたが、いかがでしたか?
まとめますと、
・お墓に水を「かける」もしくは「かけない」に決まりはない。
・水をかける「場所」においても決まりはない。
・墓石が熱い状態(特に線香を手向けた直後や夏季)で水をかけると割れる可能性がある
・お墓をスポンジで丁寧に洗うとよい。
*自分の気持が清らかになるだけでなく、墓石の割れ防止になります。
(酒やジュースをかけた後は必ず実行)
・洗った後は、布で優しくから拭きをすること。
ということです。
この豆知識があなたの生活に少しでもお役に立てれば幸いです。