睡眠中にむせるのは危険信号!?唾液が引き起こす安眠妨害からあなたを救え!
▲仰向けに寝るとむせやすい

グッスリ眠れないと、日中頭がボーっとしてしまいますよね。

 

「くう・ねる・あそぶ」は、糸井重里さんのコピーですが、

これらは健康であることを上手く表現した、バロメーターですよね。

 

何事もバランスが大切ですが、

私が最も重視しているのは、「寝ること」です。

 

理由は簡単です。

ちゃんと寝ないと、1日の効率、能率が悪くなるからです。

パフォーマンスが低下した状態のままでいたくはありません。

 

頭は常に回転良く働き、クリアな状態に保っておけるよう、十分な睡眠を心がけたいものです。

 

最近話題の「睡眠負債」というキーワードにおいても、

睡眠不足は健康を害するとともに、生活の質も低下させるリスクが指摘されています。

 

ドラえもんののび太のように、

0.93秒(初期設定では3秒)で寝付くことができ、

何にも妨げられない睡眠であれば、理想的ですよね。

 

というか、のび太の場合は、それがすでに高度なスキルなわけですけど…。

もくじ

睡眠中唾液でむせてしまう!それって何かの合図かも?

睡眠中にむせることってありませんか?

私は、睡眠中に急にむせ出して、目が覚めてしまうことがあり、困っています。

睡眠中にむせるのは危険信号!?

いろいろ調べてみると、睡眠中にむせたり、咳き込んだりする病気はいくつかありました。

代表的な病気では、睡眠時無呼吸症候群が挙げられます。

 

またあまり知られていませんが、後鼻漏(こうびろう)といい、

鼻水がのどに流れ込んでしまう症状もあります。

初めて聞いた病名ですが、

主に鼻の機能に問題があるとされています。

(ちなみに私は多分これだと思います)

 

中でも特に、

睡眠時に唾液でむせてしまう病気は、「嚥下障害」に分類されます。

(※「嚥下(えんげ)」とは、食べ物を飲み込む動作を言います)

 

平たく言うと、唾が上手く飲み込めずに、

気管に入ってむせてしまう病気です。

 

症状がひどくなると、誤嚥性肺炎の引き金になることもあります。

 

原因として、嚥下運動をコントロールする神経系の異常や

口腔内の炎症、入れ歯の不具合、精神不安等が考えられますが、

最も多い原因は、脳血管障害であると言われています。

 

このように脳の病気の予兆の可能性もありますので、

気になるようであれば、早めに医療機関を受診することをお勧めします!

もう苦しまないで!簡単にできる「むせ」の予防法

例えば、仰向けで問題なく寝られている時は、

口の中に貯まる唾液を無意識に飲み込めているときです(嚥下反射)。

 

これが誤って唾液が気管に入ってしまうと、

「むせ」や「咳込み」等の反射がリカバリー運動としてあらわれるのです。

 

ということは、理屈上は唾液が気管に入るのを防ぐことができれば、

症状は軽減できるということです。

 

ここで少し身体の作りについて勉強しましょう。

 

みなさんは、胃につながる食道の入り口は2つあるって知ってますか?

これらは肺につながる気管を挟むように、左右に別れて配置されています。

(★実はこの食道の入り口が2つあることが、症状緩和策へのミソなんです!)

 

唾液はもともと気管の周りに貯まる構造で、

唾液が上手に飲み込めない時は、すぐ側の気管に入りやすくなっているのです。

 

仰向けで寝ている時は、先の構造上から見て、

唾液貯まりから気管へのダイレクト感が増すことになります。

睡眠中にむせるのは危険信号!?
▲仰向けに寝るとむせやすい

勘の良い方はすでにお気づきかも知れませんが、

ここまでの話をまとめると、

 

寝ている時の「姿勢」に症状緩和のヒントがありそうです。

先述のように仰向けで寝る姿勢は、唾液が気管へより入り込みやすい状況を作ってしまっていました。

 

ではどうするか?

 

食道の入り口は2箇所でしたね。

仰向けから姿勢を変えることで、

唾液→食道(胃)のルートを確保する姿勢を考えれば良いのです。

 

それは横向で寝る方法なのです。

横向きに寝ることで、気管の下に位置する食道へ唾液が流れることになり、

むせにくくなるのです。

睡眠中にむせるのは危険信号!?

ところで、この横向きで寝るという姿勢って何かに似ていませんか?

 

みなさんが救急法で習ったことのある「回復体位」とほぼ同じです。

 

この体位では気道確保しつつ、安静を保つ目的で用いられます。

こんなところで救急法がリンクするとは!って感じですね。

 

やはり長年培われてきた方法というのは、

汎用性があるものだな、と改めて感じました。

 

ただ、横向きで寝たとしても、口が天井を向いてしまうのは好ましくないです。

姿勢が仰向けに近づき、むせの原因になります。

 

背にタオルやクッション等を挟んで、口が斜め下を向くように角度を調整してみてくださいね!

まとめ

1.睡眠中の嚥下障害は、「脳の病気」の合図の可能性もある

 

2.「横向き」で寝ることが、むせの緩和につながる

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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